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2014年12月 8日 (月)

マイクロサージェリーコース受講

 久しぶりに更新します。

 去る11月29・30日(土・日)、澤田先生のマイクロサージェリー2日間実習コースを受けてきました。3年前のやはり11月に、同じく澤田先生のマイクロエンドのコースを受講しました。このコース自体人気で受講待ちの人がいるようですが、そのアドバンスコースであるマイクロサージェリーコースはさらに詰まっているようです。3年前に登録をしてお知らせをもらっていましたが、どうしても避けられない他の日程と重なっていまい、今回3度目にして満を持して受講することが出来ました。

 澤田先生は東京医科歯科大学の歯内療法学の教室に残り、有名なペンシルバニア大学に留学され、その後四ツ谷で日本でほとんど最初の「歯内療法専門医」として開業された先生です。大学ではわたくしの3年ほど後輩に当たります。雑誌の記事や論文多数はもちろん、数年前に書かれた著書は歯科業界ではベストセラーの一つになり、講演等でも引っ張りだこの先生です。

 マイクロサージェリーとは顕微鏡を用いて行う手術のことですが、歯科においては主に歯周療法と歯内療法で行われます。歯周療法では、歯周形成手術と言われる歯肉や結合組織の移植や移動術、歯内療法では歯根端切除が主なものですが、今回はもちろん歯内療法に関連するものです。いずれの手術も昔から存在するものですが、それを顕微鏡下で行うことにより繊細な切開、剥離、縫合、また最小限の侵襲で行うものです。

 1日目は朝からモリタ本社で、講義と実習をみっちりと行いました。実習は各人にマイクロスコープがあり、あらかじめ送っておいた根充済みの抜去歯やそれを使って作った顎模型を用い、もちろん顕微鏡下で術式内のキモを練習しました。細い糸・針を用いた縫合の実習は、手羽先を切開して行いました。この縫合ができるかどうかが最も不安だったのですが、結構できるものだと自信を持ちました。充実した実習でした。

 会場に到着するとたまたま顎補綴で1年下だった後輩がいて、お互い心強いものがありました。また昼食時間に自己紹介タイムがあったのですが、確か3年前のマイクロエンドのコースで一緒だった顔見知りがいたり、また医科歯科の15年くらい下の後輩がいたりしました。そんな事で1日目終了後の懇親会では楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

 2日目午前は四ツ谷の澤田デンタルクリニックでライブオペの見学でした。診療室のスペースや患者さんへの負担から、ビデオ画面を介してのライブオペでしたが、様々な道具や道具立て、段取りなどライブならではの勉強が出来ました。午後は駅前の主婦会館の会議室で、最後の講義が行われました。極めて充実した2日間でした。

 顕微鏡下の治療はなにか全く特別なものという意識がありましたが、エンドの治療がやってみれば普通の事になったのと同じで、実習をやってみれば結構行けるのではないかという感想です。大変になったら顕微鏡を外せば続けられるわけで、これから歯根端切除術はマイクをサージェリーを行うと宣言します。