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2010年3月25日 (木)

リサは里帰り中

 現在、うちのリサは里帰り中。「リサ」とはオートクレーブの名前です。当院の感染予防の中核をなすこの器械は、「クラスBオートクレーブ」といわれる優れものです。オートクレーブとは簡単に言うと圧力釜みたいなもので、密閉された圧力容器の中で加熱によって蒸気を発生させ、2~3気圧の高圧の蒸気によって細菌とその芽胞など、すべての微生物を殺滅するもので、医療機関におDsc_0118ける感染防止の基本となるものです。通常のオートクレーブはタンク内で水を沸かして空気を追い出し自然に蒸気を満たすものですが、クラスBでは真空ポンプとスチームジェネレータを内蔵し、強制排気と蒸気注入を繰り返して中身の隅々まで蒸気を浸透させるものです。これによって細い中空のパイプの中身やリネン類の内部、滅菌パックなどで包まれた被滅菌物の隅々にまで蒸気が行き届き、確実な滅菌が出来ます。

 当院ではインプラントを始めたことをきっかけとして感染予防レベルをより確実に上げるために、4年ほど前にこの器械を入れました。このような性質のものなので、4000サイクルで大規模なオーバーホールを行うことが推奨されています。そのため今回、日本での取り扱いメーカーである白水貿易に里帰りとなったわけです。いま当院に鎮座して働いているのは代替品である会社のデモ品です。ちなみにもちろんタダではなく、十数万円の費用がかかり、また購入時にも通常のオートクレーブの3倍くらいの価格でありました。感染対策には非常にコストが掛かりますが、頑張って安心安全な診療のための投資をしています。

 歯科医院の感染対策は、患者さんの非常に関心のあるところだと思います。これから折にふれて当院のシステム等についてご紹介していきたいと思います。

2010年3月 1日 (月)

2010年2月の報告

 2月はバタバタして(いつもそうですが)、書き込みをサボってしまいました。以下ミーティング資料から、2月の報告とさせて頂きます。

1月30,31日(土、日) 群馬県歯科医学会学術大会・群馬デンタルショー
         併催 日本補綴歯科学会関越支部学術大会 @高崎市問屋町 ビエント高崎
    学会発表(補綴学会) 「下顎とその周囲組織の欠損に対する顎補綴の3例」
    補綴学会特別講演 「歯科金属アレルギー治療は、簡単か?むずかしいか?」
            大阪市開業 高 永和 先生
    群馬県歯科医学会教育セミナー 「群馬大学口腔外科における上顎片側切除後の
                             顎義歯を基本とした組織移植基準」
            群馬大学医学部口腔外科 教授 横尾 聡 先生
    群馬県歯科医学会特別講演 「歯科心身症患者さんにどう対処するか?」
                             ~インプラントと歯科心身症~
            東京医科歯科大学大学院歯科心身医学分野 教授 豊福 明 先生 

2月6日(土) 東京医科歯科大学歯科群馬県同窓会 学術講演会
                       「見逃してはならない口腔疾患」
            群馬県立がんセンター 歯科口腔外科部長 山根 正之 先生
2月18日(木) 平成21年度医療連携研修会
                 「地域医療計画における群馬県の脳卒中急性期医療の現状」
            脳血管研究所美原記念病院院長 美原 盤 先生
2月21日(日) 平成21年度群馬県歯科医師会学術講演会・シンポジウム
                 「日常臨床における顎機能検査の有効性について」
            日本歯科大学新潟短期大学教授 浅沼 直樹 先生
            日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学 教授 小出 馨 先生