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2010年2月12日 (金)

平成21年度群馬県歯科医学会1日目(補綴学会関越支部会)

 去る1月30,31日と、高崎問屋町センター(ヴィエント高崎)に於いて群馬県歯科医学会が行われました。今年度から学会の幹事(伊勢崎佐波歯科医師会など各支部にひとりずついる役員)になったため、あまり役に立たなかったと思いますが一応スタッフ側として参加しました。
 また今年は日本補綴歯科学会関越支部会も併催、すなわち土曜の昼過ぎまではそちらの演題と講演だったのですが、こちらも一応群馬県の理事になっているので、スタッフ側として参加でした。とは言っても前記事で述べたように発表もしたので、いろんな立場がごっちゃになっていた感じです。
 朝から会場準備を手伝った後、補綴学会に参加。同級生の魚島教授が大会長でその挨拶から始まり、主に大学の人たちの演題が続きました。私の演題は11時半からでしたが、やはり若干緊張したものの無事終えることが出来ました。座長の宮下先生(高崎市開業、群馬県歯科医学会)有難うございました。

 ところで、高名な方で公人と言っても良いと思うので名前を出してしまいますが、あのインプラントの小宮山先生が会場にいらっしゃいました。発表を聴いている時にふと会場内を振り向くと、見たことがあるような顔が、あれは小宮山先生だということで驚いてしまいました。前述の宮下先生を含め、東京歯科大で同じ教室(第1補綴)だった先生が学会にいたのでびっくりして休憩中にフォローしていましたが、聞いたところではインプラント関係の演題を聴きに、一人でわざわざいらっしゃったようです。あれほどの高名な第一人者の先生にも係わらず、こんな小さな地方会に一般の演題を聴きにいらっしゃるという、本当に尊敬できる方だとつくづく思いました。私の演題まで残っていらっしゃらなかったのがちょっと残念でしたが。

 さて、昼休み中は関越支部の理事会、午後は特別講演(金属アレルギーの話)があり、終了後場所を変えて懇親会となりました。このとき会場では群馬県歯科医学会の演題に変わり、よるまで発表がありました。私は立場上懇親会に参加しました。大会長が魚島先生、実行委員長が富塚先生と同窓の知り合いであり、話題には事欠かず楽しいひとときでした。また新潟大学の教室の方たちも、気持ちの良いかつ優秀な方たちばかりで、有難うございました。

2010年2月 5日 (金)

学会発表2010

 この1月30日(土)、久しぶりに学会発表を行ないました。日本補綴歯科学会(補綴学会)関越支部会において、今年は群馬県で行われ、会場は高崎の問屋町センター、ヴィエント高崎でした。
 学会認定のImg補綴専門医の更新の条件の一つとして約5年に1回、学会発表や論文の投稿を行わなければならず、それが主な目的です。とは言っても、大学に残っている人はそれが仕事であるし、開業医でも共同演者として名前を載せている人も多いようですが、単独で準備、発表する作業とプレッシャーは結構大変です。しかしせめて5年に1度くらい、自分の臨床を振り返ったりまとめる意味や、真似事でも学術的な事に触れる意味、等々自らに課す試練として敢えて行ってきました。
 本来は期限までには来年度でもよいのですが、群馬県が会場だということと、何よりも大会長が医科歯科の同期生の魚島勝美教授だということで、今年やらせてもらいました。
 魚島先生とは名簿の順も近く、同じクラスの中でも良く知っている方でしたが、彼は本当に手が早く美しく、実習の作品等の出来は素晴らしいもので、逆の私はいつも笑われて馬鹿にされておりました。そんな彼とこのような場所でいっしょになるというのは本当に不思議な感じがします。 補綴学会の関越支部会は新潟、群馬、栃木の3県から成っているのですが、開業医中心の学会ではないため、当然のことながら大学2校を有する新潟の人ばかりの参加、発表になっています。そんな中で今年は群馬だし、群馬県歯科医学会との併催だし、景気づけにも(?)これは演題を出さない手はない、と一人で勝手に意気に感じ、発表することにしました。Dsc_0116_2

 演題は「下顎とその周囲組織の欠損に対する顎補綴の3例」。最近たまたま非常に難しく、かつ全く異なった状態の下顎欠損の患者さんが重なりました。上下無歯顎で下顎が半分しかなく、それが「ブラブラ」な状態の方、歯があるものの切除して半分残った下顎が偏位して噛み合わなくなってしまった方、さらに舌や咽頭を全摘して口腔の機能をほとんど失ってしまった方。それぞれとても考えさせられる症例で、是非その経験を共有して欲しいとの思いからの演題です。

 12月頃から準備をはじめ、写真を集めたりカルテを見直したりしたのですが、如何に普段必要なときに写真をとったり資料をとったりしていないかということがわかりました。今後の反省点です。いざ原稿とスライド(パワーポント)を作り始めると、あれも見せたい、これも言いたいという感じで、短くするのが大変でした。それでも予演でも本番でも早口で何とか時間に詰め込むという感じでした。

 大学の教室からの他の演題と異なり、症例報告で大したノイエスもないのですが、逆に中では新鮮というか色合いが違ってよかったのではないかと自分勝手に思っています。質問して下さった方もおり、良かったと思っています。今更この年でドキドキということもないのですが、やはり適度の緊張感は後になってみれば快感でした。

 補綴学会全体と群馬県歯科医学会全体、それに懇親会等については別立てで報告します。