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2007年5月 9日 (水)

木曾御嶽山

 ゴールデンウィークは暦どおりの休みでした。後半は3~5日、2泊3日で久しぶりの家族旅行に出かけました。飛騨高山および白川郷が主な目的地でしたが、いろいろ経由して来ました。
 まず最初は長男の合格祈願のお礼参りに木曾御嶽へ。今回は旅行の途中なので、王滝村の御嶽神社里宮のみお参りしました。
 御嶽山は私の母方の祖父が信仰していた山です。戦前から、その頃は行くだけでもとても大変だったと思うのですが、いわゆる「講」に参加して毎年登っていたと言います。太平洋戦争では南方に送られて壮絶な苦労をしましたが、周りがどんどん亡くなっていく中で御嶽様のおかげで助かったという体験もしたようです。戦後も埼玉県深谷の大きな講に参加し、宗教的な指導者である「先達」などにはならなかったものの、商売をしていた人なので世話役みたいなことをずっとやっていたようです。私も中学生の頃から何度か連れられて一緒に登山しました。最後の方では自分は登れなくなってしまったのですが、今でも王滝村の集落に行くと一緒に麓の道を歩いたのを昨日のことのように思い出します。
 私は王滝村からしか行った事はないのですが、まずふもとに里宮があり、そこから上には道沿いに多くの霊神碑が立ち並び、独特の雰囲気があります。しばらく行くと清滝と新滝という行場があり、夏場には白装束の人達が滝を浴びています。その上はしばらくスキー場になるのですが、途中にこんもりと森があって八海山神社、そして田の原という車道の終点、登山道の始点があります。そこからは節目節目に神様と霊神碑が現れる登山道です。もともと私は山登りが好きなのですが、御嶽山はそんなわけで何度も登っており、その独特な雰囲気もむしろ好ましく思っています。
 ところで昨年の秋、紅葉の非常に美しい時期に家内と日帰りで合格祈願にお参りし、また八海山神社まで行ったのですが、人の少なさに驚いてしまいました。本当に美しいもみじが静かに見られて個人的にはよかったのですが、他の名所が込み合っている中もったいないと思いました。この連休も、まさにゴールデンウィークなのにとっても静かでした。御嶽講の人が減少していることもあるらしいのですが、普通の観光客にも人気がある場所ではないようです。おりしも王滝村は夕張市に次いで財政の厳しくなってしまっている自治体として報道されてります(村の努力で何とか明るい見通しは着いてきたようですが)。逆にそれが敬遠される理由になっているのかもしれませんが、皆さんもぜひ出かけてみてください。
 昨年秋も、今回もここでお昼になったのですが、里宮からしばらく登っていったところにある「さくら」という比較的新しいおそばやさんで昼食を頂きました。あまり舌に自身があるわけではないのですが、わたくし的にはここはとってもオススメです。コシのつよい、香ばしささえ感じさせるおそばです。付け合せのお漬物もとっても美味しかったです。
 旅行の続きは次回。

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