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2010年6月 3日 (木)

高崎でのノーベル・ソリューション・セミナー

 去る5月23日(日)、ノーベルバイオケアの主催で、高崎市のビューホテルにおいて、中村社綱先生による「ソリューション・セミナー」があり、参加してきました。中村先生は最近のインプラント界においては超ビッグネームであり、高崎に呼んでくれたノーベルバイオケア群馬県担当の営業、Oさんはよくやってくれたと思います。ソリューションとは最近歯科でもよく使われるはやりの言葉で、要するに治療方法の選択ということでしょう。
 メーカーによるセミナーなので、当然のことながらノーベルバイオケアの製品を用いたインプラントの話なのですが、自分のところで使っているから贔屓目になることを減じたとしても、やはりブローネマルクを有し他とは比較にならない実績のあるメーカーなので、今日のインプラント治療の最前線の講演でありました。
 中村先生は私が言うまでもないのですが、数々の公演を聴き、症例を見る限り、とにかくまず上手です。また講演も豊富な経験と知識に裏付けされた自信に満ちたもので、お話ぶりから推測される人柄のよさも手伝っていつお聴きしても力づけられるものです。今回特に大きなトピックはなかったのですが、自分のインプラント臨床の基本的な考え方、方向は中村先生のお話と同じ方向であり、それは間違っていないであろうことが確認されたと思います。
 私がインプラントを始めてからの短い期間にも、はやりというか潮流は大きく変化してきました。たとえば最初の頃は、CTなど撮らなければできないのは素人だ、みたいな言い方をする先生もおり、伊勢崎市民病院にCT撮影を依頼したのもどうやら私が初めてだったみたいなのですが、今ではうちにもCTを入れる時代です。基本的にいろいろな方向が出尽くした感のある現在、ソリューションの原則を確認しておくことは意味があることだと思いました。
 すなわち可能な限りグラフトレス、すなわち低侵襲で補綴的な工夫で機能させる。ただし、前歯など審美的に必要な場合は骨や軟組織の増成手術を厭わない。インプラント本数は可及的に少なく。などです。ただしある種の即時荷重とフラップレスは、まだ私は自信がありません。
 地元なので会場にはよく知った顔がずいぶんあり、仲良しの先生と話が弾みました。また高崎の中心部で、市営の高松地下駐車場から少し歩いたのですが、やはり伊勢崎とは全然違った少し都会の匂いがしました。(必然的に高崎の先生方は都会的な対応を迫られるわけで、ある意味大変なのだろうなと思いました。)

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