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2007年4月27日 (金)

シューベルトの魔性

 木曜日は私の参加している前橋交響楽団の通常練習日。今日は月末で歯科医師会の例会があったため、1時間ほど遅れて練習会場に到着しました。秋の演奏会に向けて、今はシューベルトの「グレート」(交響曲第8(9)番)を練習しています。
 寄る年波のせいもあるのでしょうが、この曲を練習始めてから練習後はどっと疲れます。もちろんオーボエが非常にカッコイイという理由もあるのですが、シューベルトの魔力とでも言いましょうか、練習直後は高揚感があり知らないうちにヘトヘトになっている、魂を吸い取られるような(大げさですが)疲労感です。以前「未完成」をやった後も、若干違いはありますがとっても疲れた覚えがあります。
 一見(一聴か、)美しい歌にあふれた明るい「グレート」ですが、ふと気付くとゾッとするほど物悲しい部分もあり、その感情の変化が急激で尋常ではないところがあります。無垢で明るいハ長調に隠されたシューベルトの闇とでもいえましょうか。これから秋まで、前響の仲間と一緒にその魅力をますます堪能したいと思います。

2007年4月25日 (水)

入れ歯の形

 いわゆる入れ歯、私たちの言葉では床義歯とか可撤性義歯とかいいますが、皆さんの意識ではピンク色の歯肉の部分が付いた、取り外し式の入れ歯について。私は基本的に大きな入れ歯、すなわち総入れ歯や残っている歯の数が少ない入れ歯は、自ら技工をして作っています。経費の節減という意味も少しはありますが、何より歯肉の形や人工歯の並べ方について、自分で納得できるように作れることが理由です。
 今日久しぶりに、ほぼ総入れ歯の症例で技工所に出した義歯をセットしました。しかし、何となくしっくり感じない。患者さんには問題なかったようですが、今ひとつ気持ちよく入れられませんでした。もちろん当院でお願いしている技工所は高い技術を持っており、それなりの料金を払っています。しかし何となく自分のイメージとは違ってしまう事が、やはりあります。
 なぜダメなのかといえば、細部について一つ一つ理由は付けられます。しかし全体的に見たときに「パッ」と違い、違和感を感じるものです。例えば、絵を見たときに素人の私たちが分からないのに、絵心のある人にはその違いが分かるようなものでしょうか。
 診療の終わったあとや休日に、技工作業をするのはなかなか辛いものです。あるいはその時間を診療の延長や勉強に使った方が良いのかもしれません。しかし補綴科の端くれの私としては、技工は診療や研究のヒントの源泉でもあります。

2007年4月17日 (火)

今月はオペの月

 今月は毎週1回ずつインプラントがらみのオペがありました。上顎の総義歯、下顎の総義歯、下顎の部分欠損と、ケースもちょうどバラけて実習をしたような感じです。シリーズ最後の今日は、下顎の4本欠損に2本埋入と、2本の部位の骨増生の手術をしました。私は度胸もないほうなので、あまり大きな骨移植は先々も行なう事はなさそうですし、またできるだけ侵襲は避けたいという考えです。しかしマイナーな骨増生はどうしても必要と思います。
 今日は2本分の骨欠損部にゴアテックスを用いたGBRを行ないました。メンブレンの使用は口腔外科系の人とペリオ系の人で全然意見が違うようです。どちらもおっしゃる事は最もで、どちらが正しいのか分かりませんが、私は使ったり使わなかったりしています。骨補填材は、骨の削りかすとオスフェリオン(オリンパスのβ-TCP)を半々で用いています。
 メンブレンはどうしても露出してしまう事が多かったのですが、最近は何とかなってきています。今日の症例もそれだけが問題です。

2007年4月11日 (水)

新人衛生士が入りました

 新年度から歯科衛生士の新人が入り、当院のスタッフは歯科衛生士3名、歯科助手1名の体制になりました。患者さんの数や診療報酬の規模からするとずいぶん贅沢な規模ですが、歯周治療や予防管理をある程度の水準で行なおうとすると、衛生士の増員は不可欠でした。どうしても年頃の女性ゆえ、これまでも結婚や妊娠等の事由で予定外の退職者が発生し、患者さんにもご迷惑をかけたことがありました。現在の状態がいつまで続くか分かりませんが、この体制できっちりと診療をやって行きたいと思います。

2007年4月 4日 (水)

楽器を調整に出しました

 先日My楽器を調整に出しました。私はアマオケでオーボエを吹いているのですが、この楽器はその進化の過程で非常に複雑なキー(指で押さえる部分)のシステムを獲得し、調整すべきネジがたくさんあります。キーは楽器を演奏すれば当然激しく動くし、トーンホール(楽器本体の管にあいている、音の高さを変えるための穴)を押さえるコルクやタンポは徐々に変形するので、時々ネジの調整をしないと狂ってきます。そうすると何となく音が出にくくなったり、音色が変化してきたりするのです。時々は自分でネジを回すのですが、素人ではなかなかキチンとできません。専門家の調整に出すとびっくりするほど吹きやすくなって帰ってきます。
 私たちが行なっているメンテナンスもこれと同じだと思います。治療の終わった患者さんは、何とか満足な機能や審美を得られる事だと思います。その状態を保つためには、毎日行なう自分での口腔清掃は非常に重要です。しかしながら時々専門家である私たちが関与する事で、どうしてもレベルが下がってしまいがちなブラッシングの矯正や、普段できない部分の清掃、さらに全体の崩壊に繋がる危険な兆候が発見できるのです。
 歯科の治療が一応終了した時点は、メンテナンスの始まりです。それからの期間の方がずっと長いわけで、せっかく治した状態を保てるように、定期的なチェックに受診されるようにお願いします。

2007年4月 3日 (火)

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HPリニューアルしました

HP管理人荒木田です。

荒木田歯科医院HPをリニューアルしました。実は1月末にリニューアルしたばかりだったのですが、作成中にHTMLだけで作るHPに限界を感じ(生意気にも)、一念発起してスタイルシートを勉強し、今回の再リニューアルとなりました。

とはいっても素人の手作り。他の歯科医院のHPのようにはいきませんが、そこは内容で勝負?今回レーザー治療のページも追加し、ますます読み応えアップです。

今後は途切れがちな医院だよりや、院長の専門分野である義歯などの記述を増やし、ますます充実したHPにしていきたいと思っていますので、今後も荒木田歯科医院HPをよろしくお願いします。

http://www8.wind.ne.jp/arakidac/